我慢と忍耐について。

まず前提として非常に重要な事なのですが
この二つのSP… というか、我慢を含む鉄壁・堅牢などのダメージ減少型の防御SP郡と
忍耐というSPは全く異なる性質を持つSPです。
『受けるダメージを減らす』という結果が同じため同系統だと思われがちですが
忍耐は我慢どころかひらめきと比較してすら特異かつ強力な性質を持つため
気軽に習得SPに設定するとエラい事になる… というほど強力なSPです。


・我慢
消費SP10
効果:次の戦闘で装甲が二倍になる

この効果は被弾の可否に関わらず発動します。
なので特殊防御含む回避が発動した場合、ちょっとした無駄に終わります。
(といってもダメージ上限のある特殊防御能力の発動には影響があるのですが)

つまり我慢は主に『確実に来る攻撃(反撃を含む)を読んで』の使用となります。
その点はひらめきと同じなのですが、あちらは戦闘に入っても攻撃をされなければ
維持が可能、という点が異なります。

一戦しか効果の無い鉄壁、あるいはダメージを無効化できず、維持不可能なひらめき。
ぶっちゃけ防御SPの下位互換の集合体のようなSPである事は否定できないのですが
存在価値がないのか?と問われれば、そんな事全く無いわけです。
我慢は鉄壁の持っていた欠点を埋めるSPとして価値がある存在なのです。
少なくともボスを殴るような状況では鉄壁より有効な選択肢になりえるでしょう。
効果を絞って気軽に使いやすくなった鉄壁、というのが我慢というSPという事になります。
ダメージがインフレしてくると効果が薄くなりがちなのも鉄壁同様ではありますが
気軽に使える分、ザコやちょっとした状況での使い道はある… はず。


・忍耐
消費SP20
効果:一度だけ被弾ダメージを10にする

前述しましたが鉄壁や我慢とは全く性質の異なるSPです。
具体的にはダメージ減少型防御SPよりもひらめき、もしくは復活に近い性質を持っています。

ひらめきとの違いは『ダメージ減少率が100%か99.9999…%か』と『命中自体はするので状態異常は発動する』です。
では、ひらめきの下位互換であるかと言われればそんな事は全くありません。
忍耐が解除されるのは被弾して効果が発動した場合のみであるため、被弾さえしなければ維持が可能です。

・効果が元の耐久能力の影響を受けない
・効果が被弾時のみ発揮される

これらの特性から回避系ほど相性の良くなります。
回避が有効なため集中との相性が良く、ひらめきとの重ねがけで二回の攻撃をほぼ無効化できる…
と他SPとの強力なコンボが存在し
一撃死するような状況では復活と同等の保険SPとして機能し
瀕死系能力を維持(特に底力系など回避が伸びるものは特に)にも向いている、と
もはや『耐久系に向いている要素がない』と言っても過言ではないかと思います。

(むしろ、回避の期待できない耐久系にのっけた場合のみ
『ひらめきがあるのになぜこんなSPが存在するのか』という劣化SPに変貌します)


忍耐が当初期待されていた『耐久系のひらめき』として使うには微妙な事になってしまったため
(他SPとコンボしまくるという点も含めて)
現在の仕様の我慢が生まれた、という経緯だったようにも思います。

あと、忍耐って結局のところ装甲が堅くても堅くなくても関係ないんで
そういう意味では耐久系に積んでもおもしろくない、というのはあるんですよね。